色彩検定は独学でいける? 通信講座との違いと級別の考え方
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色彩検定®を受けると決めたあと、多くの方が迷うのが「独学で足りるのか、講座を使うべきか」です。
このページでは、どちらが向いているかを判断できるように、それぞれの実際のところを整理しました。色彩101は特定の講座を販売しておらず、紹介料も受け取っていません。どの講座がいいかではなく、あなたにどちらが向いているかを考えるための材料としてお読みください。
結論から:どちらが向いているか
先に結論を書きます。細かい事情は人それぞれですが、大きくはこう分かれます。
独学が向いている人
- 3級、または3級と2級を目指している
- 自分でスケジュールを立てて進められる
- まとまった費用をかけたくない
- すでに色やデザインに触れる仕事・学習経験がある
講座を検討したほうがよい人
- 1級、特に2次試験を目指している
- 独学で始めたが、途中で止まってしまった経験がある
- いつまでに合格したいという期限がはっきりしている
- 質問できる相手がいないと不安になる
3級・2級は、市販のテキストと過去問で合格した方が多くいます。一方で1級2次は事情が違います。理由は後述します。
独学で進める場合
独学の中心になるのは公式テキストです。色彩検定は公式テキストからの出題が基本なので、まずこれを一通り読み、そのうえで問題を解いて定着させる、という進め方が素直です。
費用
公式テキストと問題集を揃える費用が中心で、講座を使う場合と比べればはるかに安く収まります。ただし1級2次を受けるなら、指定のカラーカードが別途必要になります。
つまずきやすいところ
独学で止まりやすいのは、次のような分野です。
- PCCSの表色系 — トーン記号と色相番号の組み合わせを、記号として暗記しようとすると苦しくなります。色相環とトーン図の位置関係で覚えると通りやすくなります。
- 配色技法 — 名前と定義を覚えただけでは問題が解けません。実際の配色を見て「これはどの技法か」と判断できるところまで持っていく必要があります。
- 慣用色名 — 数が多く、暗記の負荷が集中します。色名の由来や染料・地名と結びつけると記憶に残りやすくなります。
これらはいずれも「読んで覚える」だけでは足りず、色を見ながら手を動かす必要がある分野です。独学でも十分に対応できますが、テキストを読むだけの勉強で止まっていると、本番で解けないという形で表面化します。
通信講座・スクールで得られるもの
講座にお金を払って得られるものは、教材そのものよりも次の3つだと考えてください。
1. 順番と分量が決まっていること
何をどの順で、どれくらいやるかが決まっている。独学で最も消耗するのは「次に何をやるか」を毎回自分で決める部分なので、ここを外注できる価値は小さくありません。
2. 添削・質問の窓口があること
特に1級2次のような実技では、自分の解答が合っているかを自分で判定するのが難しくなります。第三者に見てもらえるかどうかが結果を分けることがあります。
3. 締切があること
提出物や進捗の区切りがあると、後回しにしにくくなります。これは教材の質とは関係ありませんが、実際の合否には影響します。
逆に言えば、この3つを自分で用意できる方にとって、講座の付加価値は小さくなります。独学で合格している方が多いのは、この3つを自力で回せているからです。
級によって考え方が変わる
3級・2級 — 独学の射程
公式テキストと問題演習で対応できる範囲です。色彩101でも3級43問・2級35問の対策問題を無料で公開しています。まずは独学で始めて、進まないと感じたときに講座を検討する、という順番でも遅くありません。
1級2次 — ここだけ別物
1級の2次試験はカラーカードを使う実技です。指定された条件に合う色を選び、切って貼って解答します。知識を問う試験ではなく、手を動かす試験です。
ここが独学の壁になりやすい理由は3つあります。
- 自分の解答が正しいかを自分で判定しにくい
- カードを選んで貼る作業に慣れが要り、時間配分の練習が必要になる
- 1級は年1回しか実施されず、失敗したときのやり直しが1年後になる
「1年に1度しかない」という制約があるため、1級2次に限っては、費用をかけてでも確実性を上げる判断に合理性があります。3級・2級とは切り離して考えてください。
講座を選ぶときに見るところ
講座を使うと決めた場合、次の点を確認すると失敗しにくくなります。金額の安さだけで選ぶと、必要なものが付いていないことがあります。
- どの級に対応しているか — 「色彩検定対応」と書かれていても、1級2次まで含むかは講座によって違います。
- 添削・質問ができるか、回数に制限はあるか — 実技対策では特に重要です。
- 教材にカラーカードが含まれるか — 別売りだと結局追加費用がかかります。
- 受講期間と、試験日までに間に合うか — 申込時期によっては次の試験に間に合わないことがあります。
- 公式テキストが含まれるか — 含まれない場合は別途購入が必要です。
金額は改定やキャンペーンで変わるため、このページには載せていません。検討している講座の公式サイトで、上の項目と合わせて確認してください。
色に関する他の資格
色の資格は色彩検定だけではありません。目的が違うので、自分が学びたい方向に合うものを選んでください。
- カラーコーディネーター検定試験®(東京商工会議所)— スタンダードクラスとアドバンスクラスの2区分。ビジネスでの色の活用に軸足があります。
- パーソナルカラリスト検定(日本カラリスト協会)— 「人に似合う色」に特化した内容です。
- 色彩士検定(全国美術デザイン教育振興会)— 演習・実技を含み、デザイン系の学習者が多く受けています。
色彩の基礎を体系的に押さえたいなら色彩検定、ビジネス寄りならカラーコーディネーター検定、人の似合う色を扱いたいならパーソナルカラリスト検定、という分け方が目安になります。
よくある質問
3級を飛ばして2級から受けられますか?
受けられます。色彩検定に受験資格の制限はありません。ただし2級は3級の内容を前提に出題されるため、3級の範囲は結局おさえる必要があります。テキストは3級から読むことをおすすめします。
3級と2級を同じ日に受けられますか?
併願できます。試験時間が重ならないように組まれています。検定料はそれぞれ必要です。ただし両方の範囲を同時に仕上げることになるので、学習時間が取れるかを確認してから決めてください。
どれくらいの期間が必要ですか?
もともとの知識や、1日に取れる時間によって大きく変わるため、一律の目安を出すことはできません。確実なのは、申込期間が終わってから慌てても間に合わないということです。試験日と申込期間から逆算して、自分の生活の中で確保できる時間を先に決めてください。
独学で1級まで取れますか?
取っている方はいます。ただし2次の実技は自己判定が難しく、年1回しか機会がありません。独学で進めるなら、模擬的に時間を計ってカードを貼る練習を、早い段階から繰り返す必要があります。
公式テキストは必要ですか?
色彩検定は公式テキストからの出題が基本です。市販の対策本だけで進めることもできますが、出題範囲の確認という意味で公式テキストは持っておいたほうが安心です。
みなさんの学習方法を調べています
独学と講座、実際にはどちらが多いのか。どの分野でつまずく人が多いのか。こうした実態は、意外なほど知られていません。
色彩101では、色彩検定を受ける方・受けた方に学習方法を伺うアンケートを実施しています。1分ほどで終わります。集計した結果は、これから受験する方の参考になる形でこのサイトに公開します。