2026AW メンズ、暗いのではなくダンディ——4色が語る大人の奥行きと清涼感
公開日
落ち着いた色でまとめた、静かな一枚。落ち着いたグレーに青みを帯びた暗色が重なり、そこへ淡い水色のシャツが清涼感を添える。2026AWメンズの、静けさの奥にある大人の奥行きを、解像度を上げて見てみる。
この投稿の写真がこちら。
暗色の中に、ひとつだけ効いている色がある。
この投稿の色
まず全体を支えているのが ■ #584F51。落ち着いた暗いグレーで、PCCSでいう無彩色トーンに近い。無彩色トーンは色みを感じさせない静かな印象を持つ色。写真ではややこの色が赤みを帯びて見えるけれど、それは照明の影響によるもので、基本的にはニュートラルなグレーと捉えていい。最も面積を占める土台として画面を締めていて、この一色があるおかげで他の色が浮き立って見える。冷たく突き放さず、静かに全体を受け止める——そんな効き方をしている。 | |
そこに重なるのが ■ #5B5765。さっきの色と一見似ているのに、こちらは青紫みを含んだ暗いグレーで、PCCSのグレイッシュトーンに近い。グレイッシュトーンは色みを抑えた落ち着いた大人の印象を持つトーンで、派手さはないぶん質感がものを言う。ニュートラルな ■ #584F51 に対して、■ #5B5765 はわずかに青みへ振れている——このニュアンスの差が、単調になりがちな暗色コーデに奥行きを生んでいる。同系色を重ねながらニュアンスをずらす、2026AWらしい引き算の配色だ。 | |
画面に一瞬の抜けをつくるのが ■ #D0DDF0。これはシャツの色で、青みがかった、ほとんど白に近い淡い水色。PCCSのペールトーンに当たる。ペールトーンは軽く澄んだ、やわらかい印象を持つトーン。暗いジャケットの内側でこの淡い水色が効くと、装い全体に清涼感が生まれる。若々しく、さわやかで、どこか機動力さえ感じさせる一色——重くなりがちな装いに、軽さと抜けを与えている。 | |
そして全体を締めくくるアクセントが ■ #C6673A。くすんだテラコッタのような赤茶で、PCCSのストロングトーンに近い。ストロングトーンは強く濃い、力のある印象を持つトーン。暗いグレー群の中にこの温かみのある色がひとつ入るだけで、視線がぐっと引き寄せられる。革小物やニットのような素材に乗ると、色の深みと質感が響き合って、コーデ全体の主役になる。暗さの中の一点の火——そんな存在感だ。 |
暗色でまとめたジャケットスタイルに ■ #D0DDF0 のような淡い水色のシャツを合わせると、清涼感と若々しさが加わり、重さの中に機動力のある抜けが生まれます。
落ち着いたグレーに青みの暗色を重ね、シャツの淡い水色で抜き、テラコッタで締める。静かにまとめただけに見えて、実はダンディな奥行きと清涼感で語る2026AWメンズの配色設計がここにある。
ニュートラルなグレーと青みを帯びた暗色でつくる大人の奥行き、そこへシャツの淡い水色が清涼感を、テラコッタが一点の熱を添える——温度と質感で語る配色です。