秋といえば何色?3,401人に聞いた1位は「オレンジ」――4つの調査すべてで一致

秋といえば何色?3,401人に聞いた1位は「オレンジ」――4つの調査すべてで一致

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「秋」といえば、何色を思い浮かべますか。

色彩101では、この問いをかたちを変えながら4回に分けてアンケートで聞いてきました。「秋」そのもの、「秋の風」、そして「今年の9月」「今年の10月」。合わせて3,401件の回答が集まりました。

結果は、4つの調査すべてで同じでした。1位はオレンジ(橙系)です。

その色を選んだ理由は、調査ごとに違っていました。9月には夏の空が、10月にはハロウィンが顔を出します。

📝 アンケート概要
  • 企画名:色彩101 色彩プチアンケート(第23・25・37・38回)
  • 実施媒体:shikisai101.com(Web上での自由記述形式)
  • 回答方式:連想する色+その理由を自由記述で回答(性別・年齢帯は任意)
調査設問実施時期有効回答
「秋」『秋』といえば、何色を連想しますか?2024年9月1,169件
「秋の風」「秋の風」という言葉から、どのような色を連想しますか?2024年11〜12月619件
「9月」「今年の9月」を色で表現するとどのような色ですか?2025年9〜10月868件
「10月」「今年の10月」を色で表現するとどのような色ですか?2025年10月745件

本記事は計3,401件の自由記述回答を、当サイト共通の色名辞書で16の色系統に名寄せして集計したものです。回答者は当サイトの閲覧者(色彩検定の学習者を中心とした若い世代が多め)で、日本全体の縮図ではない点はご了承ください。

4つの調査すべてで、1位はオレンジだった

4つのアンケートすべてで1位はオレンジ(橙系)。秋34.1%、秋の風31.8%、今年の10月29.8%、今年の9月27.3%
4調査の橙系回答の割合(色彩101調べ)
📊 橙系が1位になった割合
調査橙系の回答割合
「秋」といえば何色(n=1,169)399件34.1%
「秋の風」の色(n=619)197件31.8%
「今年の10月」の色(n=745)222件29.8%
「今年の9月」の色(n=868)237件27.3%

2位以下の色と選んだ理由は、調査ごとに入れ替わっていました。

「秋」といえば何色?——1,169人の答えの内訳

「秋」といえば何色?の色系統別分布。橙系34.1%、茶系28.2%、赤系23.8%、黄系6.8%、紫系1.3%、緑系0.7%
「秋」の回答を16系統に名寄せした分布(n=1,169)
📊 アンケート結果(有効回答 1,169件)
色の系統回答数割合
橙系(オレンジ・だいだい・みかん色 等)399件34.1%
茶系(茶色・こげ茶・栗色・テラコッタ 等)330件28.2%
赤系(赤・朱色・紅葉色・ボルドー 等)278件23.8%
黄系(黄色・山吹色・金色 等)79件6.8%
そのほかの系統(紫系・緑系・ベージュ系・ピンク系 など)42件3.6%
系統に分類できない回答41件3.5%

オレンジ・茶色・赤の3系統で全体の86.1%を占めました。理由の自由記述711件のうち、約7割(512件)に「紅葉」「落ち葉」「イチョウ」など木々の色づきに関する言葉が登場しています。

「気温が下がり日照時間の短縮で葉の緑色が分解され赤や黄色が現れる自然現象があるから」
「どんぐりとか枯葉の色だから」
「赤く染まった紅葉が好きなので」

回答に使われた言葉は192通りにのぼりました。「紅葉」「もみじ」と風景そのもので答えた方、テラコッタ、ボルドー、栗色といった色名を挙げた方。本記事ではこうした表現も含めて系統に名寄せしています。

同じオレンジでも、9月と10月では「顔」が違う

茶系の割合は9月7.0%→10月18.0%→秋28.2%と増加。青系+水色系は9月10.1%→10月7.9%→秋0.4%と減少
9月→10月→「秋」で入れ替わる、茶系と寒色の割合(色彩101調べ)

9月——まだ夏の空が残っている

「今年の9月」の理由でもっとも多かったのは、「空」や「残暑」への言及(約4割)でした。青系・水色系を合わせると10.1%と、4調査の中で寒色がいちばん強いのも9月です。

「秋と夏の間で、まだ青が残るイメージ」
「夏の暑さが少し落ち着いて爽やかな気候になったと感じるため」

10月——紅葉に、ハロウィンが混ざる

10月になると茶系が18.0%へと一気に増え、理由も紅葉・落ち葉が最多に。そしてこの月だけ、「ハロウィン」が理由の12.4%に顔を出します。かぼちゃのオレンジが、自然の紅葉と重なって10月の色を作っているようです。

「秋の枯葉やハロウィンのかぼちゃのイメージ」

「秋の風」——色に「涼しさ」が混ざる

「秋の風」では、理由の約2割に「涼しさ」「風」が登場し、金色やベージュといった軽くて明るい色が他の調査より多く選ばれました。同じ紅葉のオレンジでも、「風」を通すと少し透けて見えるのかもしれません。

「木枯らしで枯れ葉が舞う様が思い浮かんだため」
「秋といえばオレンジのイメージがあり、肌寒い爽やかな風を表すには明度が高い淡い色だと思ったから」

9月は空の青が残り、10月に茶色が深まり、「秋」という言葉そのものは紅葉のオレンジに染まりきる。1位は同じでも、その内訳は季節とともに移ろっていました。

なぜ秋はオレンジなのか

3,401件の理由を重ねると、秋のオレンジには大きく3つの源流がありました。

  • 紅葉・落ち葉——最大の理由。気温が下がると葉の緑(クロロフィル)が分解され、もともと葉に含まれていた黄〜橙の色素(カロテノイド)が現れます。回答にも、この仕組みをそのまま書いてくれた方がいました。
  • 実りと食べ物——柿、かぼちゃ、さつまいも、栗。「食欲の秋」の色は、そのまま暖色のグラデーションです。
  • 夕焼け——日が短くなり、夕方の時間を意識しやすくなる季節。空のオレンジを挙げる声も一定数ありました。

自然の色づき・収穫・光。いずれも「秋にしか見られないオレンジ」であることが、この色を秋の代表に押し上げているようです。

秋の色を使ってみる

回答に登場した秋の色を、日本の伝統色から拾ってみました。

回答から拾った、秋の伝統色
  • 柿色:  #E2694A——実りの柿の、少し赤みのあるオレンジ
  • 琥珀色:  #A7663B——樹脂が固まった宝石のような、深みのある茶
  • 蒸栗色:  #E7CD8C——ふかした栗の実のような、やわらかい淡黄
  • 落栗色:  #5D2917——地に落ちた栗の皮の、濃い焦げ茶

ほかにも木枯茶(こがらしちゃ)枯草色(かれくさいろ)柿渋色(かきしぶいろ)栗梅(くりうめ)など、秋の風景から生まれた色名がたくさんあります。

色の名前や由来は色名一覧でご覧いただけます。配色パターン一覧では、並び順を「色相順」にすると、オレンジから茶へと続く並びをまとめて見られます。この記事のオレンジ・茶・赤の比率(34:28:24)を面積比の目安に、お気に入りの組み合わせを探してみてください。

あなたの「今日の秋」は何色ですか

Chromaterra では、その日に感じた色を一色だけ記録していけます。今年の9月と10月、あなたの色はどう変わっていくでしょうか。記録がたまると、自分だけの「秋の移ろい」が見えてきます。

調査データの引用について

本記事の集計結果・グラフは、出典として「色彩101調べ」と明記のうえ、ご自由に引用いただけます。

参考・引用元

  • 色彩101 色彩プチアンケート「『秋』といえば、何色を連想しますか?」(2024年9月実施、有効回答1,169件)
  • 色彩101 色彩プチアンケート「『秋の風』の色」(2024年11〜12月実施、有効回答619件)
  • 色彩101 色彩プチアンケート「『今年の9月』の色」(2025年9〜10月実施、有効回答868件)
  • 色彩101 色彩プチアンケート「『今年の10月』の色」(2025年10月実施、有効回答745件)
  • Chromaterra — 今日の色を記録する

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