年間4,000点販売!ワイヤーアクセサリー作家 江戸一希さん
今では年間4,000点も販売されている人気作家さんですが、専業作家としてデビューするまでの道のりや作品への思い、これからの活動について語っていただきました!
―作家として活動されるようになったきっかけは?
幼い頃から何かをつくることが好きでした。絵を描いたり編み物をしたり。消防士を辞めてから、好きだったハンドメイドを再開するようになりました。初めはフリーマーケットやフリマアプリで売っていましたね。それも、趣味でつくったものが売れたら嬉しいなという気持ちでした。
―ワイヤーアートとの出会いは?
ハンドメイドをしているなかで、たまたま家にあったワイヤーを消費しようと、作ってみたのがきっかけです(笑)それがお客様から好評だったので、作っていくようになりました。
―普段どのように制作されているか教えてください。
花や植物など何かをモチーフにするときは、実物を参考にして作っています。基本は自分が作りたいと思ったものを思うままに作っていますね。作品を作るときの心情がそのまま反映していることが多いです。
―作品作りの表現力はどうやってみにつけたのですか?
どこかで身につけたという感覚はあまりないのですが・・・。ただ、今回のイベントで改めて気づかされた出来事がありました。イベントでメインビジュアルを自分で描いたのですが、母親に見せたら「同じような絵を3歳のときに描いていたよ。」って、送られてきた写真を確認したら、本当にそっくりだったんです!
大人になっても、根っこの感覚って変わらず残っているのだなって思いました(笑)
―デビュー後は作品のコンセプトづくりに悩まれたとか
私の作品は、そのときの心情から生まれたものが多いのです。だから、よくいわれる作品のコンセプトって、私の場合何だろう?と悩んだ時期がありました。でも、作品をどう受け取るかはお客さん次第。コンセプトではなく何か作品に意味をつけられるとしたら…。考え抜いた末、ふと自分の活動をふりかえったとき、積み上げてきた作家活動や人生そのものに対するストーリーを作品に込めてもいいんだという答えにたどり着きました。
―そして名付けられたのが、代表作の「青時雨」ですね。
はい。青時雨は、青葉の木立から落ちる水滴を時雨に見立てた言葉です。雨が降ってもいつかは止み、太陽と共に綺麗な雨粒が光ります。どん底だったときに自然と癒されたのは、青葉と雨上がりの雫でした。作家のきっかけとなったこの作品は、大切な作品のひとつです。
―作品のストーリーはとても響きました…他にもこだわっているところはありますか?
デザイン以外のところで買わない理由をつくらないことです。たとえば金属アレルギーだったり、ピアスとイヤリングが逆で諦めたり。デザインの好みはしょうがないけど、機能面の問題は解消するように心がけています。
―これからどんな活動をしていきたいですか?
江戸一希の作品らしさを守りながら、新たなクリエイトに挑戦したいです。絵を描いたり、別の分野の表現もできたらいいな。
―ありがとうございました!最後に一言お願いします。
作家の顔が見えるように、皆さんにはオープンに発信しています。顔を出さない作家さんもいらっしゃいますが、作家を知って、作品にも共感してもらえたら嬉しいです。作品のストーリーはnoteに書いています。インスタもやってるので遊びにきてください!
自らの感性で作品を作り上げてこられた一希さん。多くの経験をされたなかで生み出された青時雨をはじめとする数々の作品は、身に着ける人に強さと自信を与えてくれるお守りのような存在に感じました。
これから新しい表現にも挑戦されるそう。その豊かな感性は、きっとこれからのストーリーとなって作品に色づいていくことでしょう。益々の活躍を期待しています!
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