
【オートカラーアウォード2021】グランプリはレクサス LS500h/LS500と日産 アリアが同時受賞!
一年に一度開催されているオートカラーアウォードが先週1月26日(水)にオンラインで開催されました。
各車種とものプレゼンテーターが開発ストーリーや車種に込めた思いを発表し、店頭やウェブサイトでは知りえないコンセプトの奥深くを知ることができるので視聴された方も多かったと思います。
>ノミネート車種一覧(PDF)
各車種とものプレゼンテーターが開発ストーリーや車種に込めた思いを発表し、店頭やウェブサイトでは知りえないコンセプトの奥深くを知ることができるので視聴された方も多かったと思います。
>ノミネート車種一覧(PDF)
グランプリ:レクサス LS500h/LS500
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今回のグランプリは2車種が選ばれました。そのうちの一つがレクサス LS500h/LS500。テーマは「Time in Design ー月の道ー」。エクステリアカラーは「銀影ラスター」という車のカラーバリエーション名としては珍しく漢字も使われています。レクサスの塗装は、例えば以前は青い色なのに実は青くないモルフォ蝶のブルーを参考にしたLCのStructural Blue(ストラクチュラルブルー)(https://gazoo.com/column/daily/18/07/13/)などカラー業界でも特に注目している塗装になっています。
今回のLS500h/LS500では”レクサスが追い求める究極の金属質感のシルバー。極薄の層に平滑に並ぶ蒸着アルミにより、陰影の強さと深さが際立つ、鏡のような光沢と滑らかで強い金属反射を実現。昼と夜、街中と自然の中などあらゆる景色を映し込み、さまざまな表情を見せます。”(ブランドサイトより)ということで、太陽のゴールドイメージと対極的な月のシルバーイメージを強い光の反射を実現した塗装による金属質感の陰影で表現し、輝かしい印象に仕上げています。
インテリアカラーはプラチナ箔&西陣®(ブラック)。日本の伝統工芸と車の融合に取り組み、静かで華やかな空間における心の安らぎを希求する日本人のDNAに刷り込まれたた感性を引き出し共感を覚えます。”金箔で名高い金沢の職人により極薄のプラチナ箔を一枚一枚手貼りした、奥ゆかしいマットな質感を表現したオーナメントパネルと、銀箔糸を京都の老舗で緻密に織り上げた西陣織®のドアトリム。ほのかな月明かりが照らす波の揺らぎを表現しました。”(ブランドサイト)
テーマの「Time in Design ー月の道ー」という言葉が見事にマッチした、静かなそして確かな存在感を余韻としても愉しむことができるデザインとそのコンセプトではないかと思います。
グランプリ:日産 アリア
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もう一つのグランプリは日産アリアでした。テーマは「Ariya – Rise beyond the new horizon」ということで夜明けに見える新しい始まりをイメージし、そのエクステリアカラーは暁-アカツキ-(サンライズカッパー/ミッドナイトブラック)の2トーンになります。
このメタリックベージュは太陽の光を受けるとゴールドのように輝き華やかに映るとともに、時代の流れに流されない、いつもそこに自然と存在するようなナチュラルカラーで、新しい始まりと共にその中心に寄り添うように存在するものを象徴しているかのようです。
”日本には非常に純粋でありながら、本質的には極めてモダンな美があります。日産アリアは、日本の美から受けたインスピレーションを「日本のDNA」として、日本らしい力強い美しさ、すなわち「タイムレス ジャパニーズ フューチャリズム」を表現しました。”(ブランドサイトより)。インテリアは「禅」にインスピレーションを得た模様を施したブルーグレーになっています。B6 limited/B9 limitedモデルには枯山水や石庭をイメージしたフロアマットとシートデザインが採用され、流れるような動きと整然と並ぶ模様のリズム感がブルーグレーの深く落ち着きを導く効果を相まって、乗る人を優しく丁寧に包み込みます。
アウォードのプレゼンテーターはアン・ケションさんで、今回のアリアをデザインするにあたって日本の「禅」感覚に触れることができ、自身の感性にとても刺激を受けたと話されていたことがとても印象的でした。日本の伝統デザインがグローバルに広がっていくことは本当にうれしいですね。
コロナ過以前は実際に会場が設けられ、魅力的な車・バイクが一堂に会したオートカラーアワード。今年は12月に実施される予定ですが、また様々な車種が同じ空間に揃うことができるといいですね。
ライター・編集者
カラーオン Mitsuru
カラーコーディネーター自転車店勤務時代にウェブデザイン・チラシデザインの制作、オリジナルデザイン自転車(TVドラマでも使用)の企画を担当したことから色彩の世界へ。 「色彩が社会を元気にする!」をモットーに、多くの人が色・コーディネート・デザインを楽しめるようにコンテンツをご提供しています。