色彩検定®の学習方法 ~合格とその先へ~
色彩検定®を受験する方の共通の目的は、検定試験に合格して「仕事や暮らしに色彩を活用するスキルを身につける」ことです。
暮らしの中でファッションコーディネート、インテリアコーディネートへの色彩の活用すること、社会人の皆さまは販売/営業コミュニケーションへの活用・プレゼン資料作成・DTPデザイン(チラシ、ポスターなど)、ウェブデザイン、プロダクトデザインなどで実用的な色彩スキルを身につけるために色彩検定®を受験されると思います。
高校・大学・専門学校等の学生の方も授業の延長線上で受験するという方が多いと思いますが、試験合格が最終目標ではなく、学習をしたらファッションコーディネートやインテリアコーディネートなどですぐに活用したいですよね。
色彩のいいところは年齢・性別・人種にかかわらず、共通言語として自由に楽しむことができるところです。色彩の専門家を目指す方はぜひ1級まで取得してください。専門家は目指さないけれど仕事や暮らしで色彩を活用して楽しい人生を送りたい、という方は2級まで合格目指して頑張ってください。
色彩検定®ホームページより
志願者は幅広い年齢層に広がっており、文部科学省後援の検定試験ということで『学生』が非常に多いのも特徴の一つですが、近年では、ファッション、インテリア、グラフィック等のいわゆるデザイナーと呼ばれる人達から、販売、企画、事務といった職種の人達をはじめ一般社会人にも幅広く受け入れられています。これはあらゆるモノに色があり、それらに関わるすべての人が対象となりうるからでしょう。
カラーオンでは様々な理由で色彩を学習され、色彩スキル向上に取り組む皆さまを応援しています。色彩検定®の合格と色彩の活用スキル向上を目指して一緒に頑張りましょう。
色彩検定®の学習方法
色彩検定®の合格率は3級が70%強、2級が70%弱としっかりと学習すれば合格しやすい試験といえます。お勧めの学習方法は次のとおりです。
色彩検定®2級、3級では配色コーディネートだけではなく、これからの時代に必要となるユニバーサルデザインについても学習できます。ユニバーサルデザインを理解するためには生態学的なこと、光学的なことなど科学的な知識も覚えることになります。
この分野は苦手な方も少なくありません。配色パターンやスタイル・イメージコーディネートを学習したい方が多いと思いますが、色がなぜ見えるのか、色を知覚するとはどういうことかを理解しておくことも大切です。理科の分野で慣れない方もいると思いますが、ここは覚えるしかありませんので早めに取り組んでくださいね。とはいっても、公式テキストの範囲外から出題されることはありませんので、不安になる必要はありませんよ。
この色の仕組みを知ると、人によって色の見え方が違うこと、環境によって見える色が違うことなど色の不確定さがわかります。その中で配色の基本ルールを学ぶことでコーディネートやデザインの幅が広がりますので、知識として押さえてください。
公式テキストを読んだだけで覚えれる方は問題を解く必要が無いかもしれません。でも多くの人がインプットとアウトプットをセットに行って知識が定着します。テキストと同様に動画もまたインプットですので、知識を身につけ応用力をつけるためにも問題集を活用してください。
問題集を使用して、最低限4択問題に答えれるようになりましょう。よい問題集は公式テキストの内容をオーバーラップして、実践的に色彩を使うための知恵を教えてくれます。
特にイラスト問題・画像問題が多い問題集がお勧めです。文章問題は試験合格のために必須ですが、配色、デザイン、コーディネートを行うためには配色イメージのニュアンスの把握が必要です。イラスト問題・画像問題を多く解くことで、知識を覚えるのと同時に実践的なスキルを身につける時間にしましょう。
<慣用色名について>
覚えるのが苦手な人が多いようです。面白くないかもしれませんが、2級、3級ともに約60色名の由来と色みを把握する必要があります。後回しにせず早めに取り組んでください。
公式テキストを読んでもわからないことがいっぱい出てきて、学習するのが嫌になってしまう人もいると思いますが、なぜ?と思うことは進歩している証です。
独学で学習していると講師に質問することができないかもしれませんが、公式テキストを読んで理解できない点、問題を解いて間違いが解消しない時にはグーグル先生に聞くだけでなく、知人・友人にも聞いて周辺知識も一緒に理解してください。
(ちなみに「証」について、「あか=赤」と同じく「明ける(あける)」=「夜が明ける」が語源と言われます。赤には同様に「明るみになる」「正真正銘」という意味があり、「真っ赤なうそ」とか「赤裸々」などに使われています。証明書のハンコが朱色なのは、昔は赤=朱赤だったからです。)
色彩検定®を受験する目的は、資格取得だけでなく実用的なスキルを身につけるためです。ぜひ学習期間中から色彩を意識した生活、色彩を活用した生活を送ってください。
例えば、同一色相配色を試してみる、トーンイントーン配色を試してみる、PCCSの色票で測色(物の色を測る)してみる、ロマンチックイメージのコーディネートをしてみる、リビングのカラーテーマを考えてみる、プレゼン資料で明度差を意識した配色をしてみる、などなど。
そうしたことを通じて色彩スキルを定着してくるとともに、本当の疑問点・わからないことが出てきます。
そして改めてわからない点を積極的に質問・相談してください。色には不確定さ、あいまいさがあります。検定試験の知識を実用的に使うためには知恵と工夫が必要です。
ーーー
1~5を行うことで色彩スキルが身につき、試験のための学習時間が有意義になります。試験に対する自信がつくことはもちろん、自分自身のカラーコーディネート、お友だちの色彩の悩みにも自信をもってアドバイスできるようになります。
そのように色彩スキルを使えるようになって色彩検定®の学習が完了です。試験に合格し、胸を張って「色彩コーディネーター」のカードを手に入れましょう。
1、公式テキストを熟読する
試験に合格するために最も重要なことは公式テキストを熟読することです。公式テキストの内容をしっかりと読んで、理解していれば必ず合格できます。色彩検定®2級、3級では配色コーディネートだけではなく、これからの時代に必要となるユニバーサルデザインについても学習できます。ユニバーサルデザインを理解するためには生態学的なこと、光学的なことなど科学的な知識も覚えることになります。
ユニバーサルデザインを考慮した配色例と目の構造
この分野は苦手な方も少なくありません。配色パターンやスタイル・イメージコーディネートを学習したい方が多いと思いますが、色がなぜ見えるのか、色を知覚するとはどういうことかを理解しておくことも大切です。理科の分野で慣れない方もいると思いますが、ここは覚えるしかありませんので早めに取り組んでくださいね。とはいっても、公式テキストの範囲外から出題されることはありませんので、不安になる必要はありませんよ。
この色の仕組みを知ると、人によって色の見え方が違うこと、環境によって見える色が違うことなど色の不確定さがわかります。その中で配色の基本ルールを学ぶことでコーディネートやデザインの幅が広がりますので、知識として押さえてください。
2、問題を解く
公式テキストを読んだだけで覚えれる方は問題を解く必要が無いかもしれません。でも多くの人がインプットとアウトプットをセットに行って知識が定着します。テキストと同様に動画もまたインプットですので、知識を身につけ応用力をつけるためにも問題集を活用してください。
問題集を使用して、最低限4択問題に答えれるようになりましょう。よい問題集は公式テキストの内容をオーバーラップして、実践的に色彩を使うための知恵を教えてくれます。
特にイラスト問題・画像問題が多い問題集がお勧めです。文章問題は試験合格のために必須ですが、配色、デザイン、コーディネートを行うためには配色イメージのニュアンスの把握が必要です。イラスト問題・画像問題を多く解くことで、知識を覚えるのと同時に実践的なスキルを身につける時間にしましょう。
<慣用色名について>
覚えるのが苦手な人が多いようです。面白くないかもしれませんが、2級、3級ともに約60色名の由来と色みを把握する必要があります。後回しにせず早めに取り組んでください。
3、わからない点を質問する
公式テキストを読んでもわからないことがいっぱい出てきて、学習するのが嫌になってしまう人もいると思いますが、なぜ?と思うことは進歩している証です。
独学で学習していると講師に質問することができないかもしれませんが、公式テキストを読んで理解できない点、問題を解いて間違いが解消しない時にはグーグル先生に聞くだけでなく、知人・友人にも聞いて周辺知識も一緒に理解してください。
(ちなみに「証」について、「あか=赤」と同じく「明ける(あける)」=「夜が明ける」が語源と言われます。赤には同様に「明るみになる」「正真正銘」という意味があり、「真っ赤なうそ」とか「赤裸々」などに使われています。証明書のハンコが朱色なのは、昔は赤=朱赤だったからです。)
4、実践的な色彩のトレーニングを行う
色彩検定®を受験する目的は、資格取得だけでなく実用的なスキルを身につけるためです。ぜひ学習期間中から色彩を意識した生活、色彩を活用した生活を送ってください。
例えば、同一色相配色を試してみる、トーンイントーン配色を試してみる、PCCSの色票で測色(物の色を測る)してみる、ロマンチックイメージのコーディネートをしてみる、リビングのカラーテーマを考えてみる、プレゼン資料で明度差を意識した配色をしてみる、などなど。
そうしたことを通じて色彩スキルを定着してくるとともに、本当の疑問点・わからないことが出てきます。
5、改めて公式テキスト、問題集と向き合う
4のように仕事や暮らしの場面で色彩を意識した後、改めて公式テキストと問題集に戻って学習してください。理解度がぐ~んと上がって自信がつきます。そして改めてわからない点を積極的に質問・相談してください。色には不確定さ、あいまいさがあります。検定試験の知識を実用的に使うためには知恵と工夫が必要です。
ーーー
1~5を行うことで色彩スキルが身につき、試験のための学習時間が有意義になります。試験に対する自信がつくことはもちろん、自分自身のカラーコーディネート、お友だちの色彩の悩みにも自信をもってアドバイスできるようになります。
そのように色彩スキルを使えるようになって色彩検定®の学習が完了です。試験に合格し、胸を張って「色彩コーディネーター」のカードを手に入れましょう。
色彩検定®に合格して、色彩スキルを身につけよう
色彩スキルを身につけるのに早すぎることも遅すぎることもありません。いつからでも仕事や暮らしで色彩スキルを活用し愉しむことができます。どんどん色彩を学習して、使っていきましょう。
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教室に通う場合と独学/オンライン学習する場合の違い
色彩検定®の学習方法は、教室に通う場合(学校での学習を含む)と独学/オンライン学習をする場合があります。それぞれのメリット/デメリットをまとめました。
時間に余裕があって、費用も比較的融通がつく場合は教室に通って学習されることをお勧めします。講師にゆっくりと質問ができ、講師と色彩体験についてお話がしやすいでしょう。
時間に余裕がない方や、費用をあまりかけれない方は独学をされると思います。その場合でもできるだけ一人で学習するのではなく、友達やオンラインコミュニティを活用してください。
検定試験に合格はできると思いますが、応用力が身につきやすいといえません。色彩は繰り返し”発する”ことでセンスが身につき、知識を深めることができる。できるだけ講師に質問ができる環境を見つけてくださいね。
メリット | デメリット | |
教室に通う場合 | ・詳しい説明を聞くことができる ・色彩検定®の範囲を超えた知識を得ることができる ・実践的な色彩の活用方法をトレーニングできる(※教室による) ・自分一人ではなく仲間と頑張れる |
・費用がかかる ・決まった時間に学習しなければならない ・グループレッスンで分からないところを率直に聞きずらい |
独学・オンライン学習の場合 | ・低価格で受講できる ・すきま時間でいつでも受講できる ・人知れず学習できる |
・わからない点を詳しく聞きにくい ・孤独を感じる |
時間に余裕があって、費用も比較的融通がつく場合は教室に通って学習されることをお勧めします。講師にゆっくりと質問ができ、講師と色彩体験についてお話がしやすいでしょう。
時間に余裕がない方や、費用をあまりかけれない方は独学をされると思います。その場合でもできるだけ一人で学習するのではなく、友達やオンラインコミュニティを活用してください。
お勧めしない学習方法:
- 公式テキスト(あるいは動画)だけの学習
- 問題集だけの学習
検定試験に合格はできると思いますが、応用力が身につきやすいといえません。色彩は繰り返し”発する”ことでセンスが身につき、知識を深めることができる。できるだけ講師に質問ができる環境を見つけてくださいね。
ライター・編集者
カラーオン Mitsuru
カラーコーディネーター自転車店勤務時代にウェブデザイン・チラシデザインの制作、オリジナルデザイン自転車(TVドラマでも使用)の企画を担当したことから色彩の世界へ。 「色彩が社会を元気にする!」をモットーに、多くの人が色・コーディネート・デザインを楽しめるようにコンテンツをご提供しています。