【メカノクロミックペーパー】押すと色が変わり、元の色に戻せる紙
最先端の科学の世界では、圧力をかけると色が変わる素材が確認されています。
元素や分子の世界であればそのような現象が起きることも“まぁあるかな”と思われる方が多いと思いますが、今回の研究ではその現象を紙素材で発生させることに成功した、というものです。
私たちが日常的に使用する紙において、押すだけで色が変わることが起きたら楽しくもあり、いろいろ色が変化してしまって困ってしまうことも起きそうですね。
今回の研究成果では、私たちが日常的に使用でいるかたちではありませんが、その色が変わる化合物をセルロースナノファイバーという素材(CNF、木材を原料として化学的・機械的処理により取り出したナノサイズの繊維状物質)に混ぜ込むことで、紙にすることができるというものです。
ゆくゆくは繊維素材で自由に色を変更できるような素材ができるかもしれませんね。
元素や分子の世界であればそのような現象が起きることも“まぁあるかな”と思われる方が多いと思いますが、今回の研究ではその現象を紙素材で発生させることに成功した、というものです。
私たちが日常的に使用する紙において、押すだけで色が変わることが起きたら楽しくもあり、いろいろ色が変化してしまって困ってしまうことも起きそうですね。
今回の研究成果では、私たちが日常的に使用でいるかたちではありませんが、その色が変わる化合物をセルロースナノファイバーという素材(CNF、木材を原料として化学的・機械的処理により取り出したナノサイズの繊維状物質)に混ぜ込むことで、紙にすることができるというものです。
ゆくゆくは繊維素材で自由に色を変更できるような素材ができるかもしれませんね。
押すと色が変わり、元の色に戻せる紙: メカノクロミック材料を含むセルロースナノファイバー紙
▼科研費基盤研究(B)
「押圧により吸収色が変化する力色分子の合成,物性,薄膜デバイス応用開発研究」
▼研究代表者
松尾 豊 名古屋大学, 工学研究科, 教授
▼研究概要
名古屋大学大学院工学研究科および未来社会創造機構マテリアルイノベーション研究所の松尾 豊 教授,東京都立産業技術研究センターの小汲佳祐 主任研究員らの研究グループは、押圧により色が変化するメカノクロミック材料とセルロースナノファイバー(CNF)を用いて、機械的な圧力に応じて黄色から緑色へ色が変わる紙を開発しました。
名古屋大学研究成果発信サイトより
ご紹介
メカノクロミック材料とは、外部からの力学的刺激によって可逆的に色調変化を起こす性質(メカノクロミズム特性)を示す材料です。
2017年当時、東京大学大学院工学研究科に所属していた松尾豊特任教授が、結晶状態ではい色のところ、結晶を砕くと緑色に変化する物質(フルオレニリデン-アクリダンと名付けられた分子)を合成することに成功していました。
今回は、その物質をセルロースナノファイバーに混ぜ込み素材として利用できることを確認したということです。
2017年当時、東京大学大学院工学研究科に所属していた松尾豊特任教授が、結晶状態ではい色のところ、結晶を砕くと緑色に変化する物質(フルオレニリデン-アクリダンと名付けられた分子)を合成することに成功していました。
今回は、その物質をセルロースナノファイバーに混ぜ込み素材として利用できることを確認したということです。
参考文献
・名古屋大学研究成果発信サイト
「押すと色が変わり、元の色に戻せる紙: メカノクロミック材料を含むセルロースナノファイバー紙」
・KAKEN
「押圧により吸収色が変化する力色分子の合成,物性,薄膜デバイス応用開発研究」
・東京大学工学部
「力を加えると大きく色が変わる分子を発見 ~新規の機能性材料への応用に期待~」
「押すと色が変わり、元の色に戻せる紙: メカノクロミック材料を含むセルロースナノファイバー紙」
・KAKEN
「押圧により吸収色が変化する力色分子の合成,物性,薄膜デバイス応用開発研究」
・東京大学工学部
「力を加えると大きく色が変わる分子を発見 ~新規の機能性材料への応用に期待~」
ライター・編集者
カラーオン Mitsuru
カラーコーディネーター自転車店勤務時代にウェブデザイン・チラシデザインの制作、オリジナルデザイン自転車(TVドラマでも使用)の企画を担当したことから色彩の世界へ。 「色彩が社会を元気にする!」をモットーに、多くの人が色・コーディネート・デザインを楽しめるようにコンテンツをご提供しています。