【色彩クイズ】あてにならない約束のこと「●●の明後日」
今日のクイズは江戸時代に登場したと思われる諺にについてです。
天候に左右されるから、忙しく繁盛したからこのように表現されるようになったということです。
天候に左右されるから、忙しく繁盛したからこのように表現されるようになったということです。
【問題】江戸時代に登場したと思われるあてにならない約束のことを例えた「●●の明後日」。●●に当てはまる言葉は?
- 問屋
- 紺屋
- 町屋
紺屋
<解説>
紺屋とは江戸時代の染物屋のこと。染物の仕事は天候に左右され仕上がりが遅れがちになる。客がいつ出来上がるのか催促しても紺屋は「明後日」といった感じで返答したことから、あてにならないことの代名詞になったようです。
由来として天候に左右されるところもさることながら、紺屋が大変繁盛し、大忙しの毎日で納期が守りにくかったという説もあるようです。
逆に紺屋が納期を守れば「約束をちがへぬ紺屋哀れなり」と繁盛していないのだろうと同情されるような川柳までできたとか。
あてにならないことの例えとして同じような言葉に「問屋の只今」という表現も使われるようです。商品を「ただいま送ります」といってなかなかな届かないということですね。
ちなみに、紺屋は「こうや」と読みます。
日本では藍染は古くは藍色でよく作られていますが、江戸時代には紺色も藍染の代名詞として盛んに使われたようですね。
「染め」に関する諺としては、「藍染まぬ」「藍澄まぬ」というのも好きです。「相済まぬ」→「申し訳ない」という意味で、「紺屋の明後日」となってしまっては「藍染まぬ」ですね。
藍染
ライター・編集者
カラーオン Mitsuru
カラーコーディネーター自転車店勤務時代にウェブデザイン・チラシデザインの制作、オリジナルデザイン自転車(TVドラマでも使用)の企画を担当したことから色彩の世界へ。 「色彩が社会を元気にする!」をモットーに、多くの人が色・コーディネート・デザインを楽しめるようにコンテンツをご提供しています。