色彩トピックス

” 暮らしを愉しくする色のあれこれ ”

 

着る服の色を選ぶとき、最も困ることは何ですか?(男性偏)

  • 作成日:2020/11/24

  • 更新日:2023/10/28
  • お洋服を買いに出かけるときは大きく分けて2パターンあると思います。


    ①色・形などお目当てのアイテムを買いに行く
    ②シーズンの準備や買い替えアイテムを探しに行く


    いずれの場合でも、お洋服の買い物に慣れている人は着用イメージが湧いていて、慣れていない人は着用イメージが描けていないので、結局悩むことになります。


    着用イメージがないままにショップへ入るとあれこれ悩んでしまいます。インターネットが普及する前などは比較的同じ服を色々な人が服のイメージ合わるように頑張って着用していましたが、今は情報もいっぱいあるので、自分のイメージに合うものを選ぶ傾向にあります。でも雑誌でおすすめのアイテムを着こなせたらいいけれど、着こなせるかどうかわからない…といった方が多いと思います。
    着る服の色を選ぶとき、最も困ることは何ですか?
    インターネットで「着る服の色を選ぶとき、最も困ることは何ですか?」とアンケートを実施したところ、男性の回答は以下のようなものでした。
     
    年代 回答
    30代 同じような色をかってしまう
    40代 迷うので自分でなかなか決められないこと
    40代 気に入った色が他の服との相性が良くないと感じた時に。
    40代 同じような色合いの物ばかり購入してしまいます
    40代 いつも同じような色、デザインになってしまう。しかも少し変化をさせようと冒険した色、デザインの服は結局着ない。それに困ります。
    40代 好みで結局地味目の色の服ばかりになってしまうこと
    50代 特にない。紺系統で統一しているので。
    50代 トータルコーディネイト 全体のバランスを取るのが難しい。
    50代 好みの色、年齢相応の色にするが、同じ色ばかりになる。
    60代 冠婚葬祭の時に、マッチする色がない時
    70代 同じような色のものを買ってしまう


    同じような色の服を買ってしまうという悩みが多く寄せられました。つまり新しい色のチャレンジできないという悩みです。


    多くの男性がこの悩みを持っていると思います。自分に似合う色がわかっている方は「TPOに合わせてどの色を選んだらよいかわからない」といった悩みになりますが、日本では多くの男性がそもそも定番カラー以外の色を選択できないという悩みを抱えています。


    40代以上の方は若いころにみんなと同じ服装をしていたことが多く、自分らしさ、個性があまり反映されていなかったかもしれませんね。
    まずは色のイメージを確認してみてください
    新しい色に手が伸びないのは着用イメージが湧いてこないからですが、そもそも色や色の組合せが持つ基本的なイメージがわからないために、着用イメージも湧いてきません。


    ナチュラル、モダン、クラシックなど特定のスタイルイメージには代表的な色のグループがあります。自分がなりたいイメージ、自分に近いイメージを確認して、その色グループの中から色を組み合わせると基本的に外れません。

     
    スタイルイメージと色


    新しい色に悩むときはスタイルイメージの色グループから選ぶことをお勧めします。例えば、紺色やベージュをよく着用する方にとって、黄緑系の色は苦手に感じられるかもしれません。黄緑を着るとおかしくないかなか?と悩んでしまうと思いますが、スタイルイメージの色グループ(紺やベージュに近いトーン)から黄緑系の色を選んでください。
     
    スタイルイメージと色

    いわゆるオリーブ色です。上の図の中でdやgのグループの色は、紺やベージュはやや落ち着いたトーンに馴染みます。sfは少し明るいかもしれませんね。イメージとしてはナチュラル×クラシックな雰囲気を得意としていますので、明るめの黄緑系の色は確かになじまないケースが多くなります。しかし落ち着いた黄緑であれば、渋い、大人びた、穏やかなといったイメージが崩れず、少しアウトドア的な都会派-自然派の尺度で自然派よりのイメージをプラスすることができます。

    カジュアルの色グループ
    ナチュラルの色グループ
    アクティブの色グループ
    モダンの色グループ
    シックの色グループ
    エレガントの色グループ
    ロマンチックの色グループ
    クリアの色グループ
    でも本当に配色はおかしくないのか?
    そのグループの中から新しい色を選ぶときに気になるのが、その色同士が調和しているか、変に見えないかということです。


    色彩の良し悪しの判断は実は個人的な要因がとても大きくて、ある人にとっては心地よい配色でも他の人にとっては心地よくない配色になります。意外と配色は好き嫌いの問題でもあります。より多くの人が心地よいと感じる配色がよい配色とされますが、1万人観客の前に立つわけではないと思いますので、基本的に配色は個人の感性で自由です。


    ビジネスにおけるカラーデザインと暮らしにおけるカラーコーディネートは分けて考えて大丈夫です。暮らしにおけるカラーコーディネートは個人的感性と周囲への馴染み感のバランスです。後者を気にしすぎると新しい色にチャレンジできませんので、まずは自分の感性でスタイルイメージの色グループから新しい色にチャレンジしてみてください♪


    色を選ぶことに慣れてきたらパーソナルカラー診断を受けて、より自分になじむ色を見つけてみてくださいね。
    ライター・編集者

    カラーオン Mitsuru

    カラーコーディネーター

    自転車店勤務時代にウェブデザイン・チラシデザインの制作、オリジナルデザイン自転車(TVドラマでも使用)の企画を担当したことから色彩の世界へ。 「色彩が社会を元気にする!」をモットーに、多くの人が色・コーディネート・デザインを楽しめるようにコンテンツをご提供しています。
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